アメリカ西部開拓時代。
その頃、ワークウェアなどは存在せず、ハードな使用に耐えうる服はなかった。
そこで、頑丈なテント用生地を使い、各パーツを金具(リベット)で補強したハードな作業にも耐えうるパンツが誕生した。 これがワークウェアの始まりであり、ジーンズの起源でもある。

その後ジーンズは長い歴史の中で、時代背景に合わせたクセを持ち、その時代の人間に愛され続け今に伝えられる。 その時代に合わせた細かなディティールは人々のライフスタイルを映し出す、時代を反映する鏡のようなもの。
簡素化や作業効率の為に現在では使われなくなった、古き良き時代の製造技術や製造工程。
それらを児島の職人が忠実に再現し、当時の製法そのままに仕上げたシリーズ。それがヴィンテージシリーズです。

ヴィンテージディティール
 
ヴィンテージディティール

1.隠しリベット

はじめはバックポケットの補強の為に外側に付けられたリベットだったが、カウボーイらから馬の鞍を傷つけるなどの理由により改良を余儀なくされる。
そこで生まれたのがポケット内側に隠れるように打ち込まれるようになったリベット。

補強と実用性の両方を満たす、当時としては画期的な商品改良だった。
現在では『隠しリベット』の総称でヴィンテージディティールの代表的な一つとして親しまれている。

 

2.ベルトループ

中盛りループと呼ばれるループの中央部分が膨らんだベルトループ。
当時の中盛りループを再現出来るのは、その時代に使われていたミシン『ユニオンスペシャル』を使用しているからこそ。 中央部分が膨らんでいるのでアタリも出易く、現在のジーンズでは体感出来ない味わい深い経年変化が楽しめる。
長く穿き込んだ時に違いに気付かされるこだわりのディティール。穿く事で表情の変わるジーンズだからこそ、細部にまで至るこだわりを持って作り込んでおります。

ヴィンテージディティール
 
ヴィンテージディティール

3.Vステッチ

当時の生産者たちはいかに効率的かつ実用的なジーンズを作りだすかに尽力していた。そして生まれたのがVステッチ。 当時のミシンは返し縫い(糸ほつれ防止の二重縫い)が出来なかった。そこで考えられたVステッチは、エンド部分をV字に縫い上げ、糸ほつれに対応。作業効率と実用性を兼ねたディティールなのです。
内側のウエスト部はV字に縫い上げ、上側にくるウエスト部はこすれによるすり切れを考え『コ』の字型に仕上げられた、使用者の立場にたった実用的な物作りが生んだ当時の知恵である。

 

4.ウォッチ(コイン)ポケット、バックポケット

当時は懐中時計などを入れる為に、備え付けられた右側の小さなポケット。
当時は生産作業の効率化が考えられ一筆縫いで仕上げられたコインポケットは両端からセルビッチ生地が見える味わい深い仕様。 バックポケットも同様、当時の作業の効率化を図った為の一筆縫いポケット。
現在とは生産工程の異なる当時の製法だからこそ表れる古き良き時代のディティール。

ヴィンテージディティール
 
ヴィンテージディティール

5.バンザイループ、一筆縫いパッチ

作業の合理化を考え、ウエストを縫う際に、ベルトループ、パッチを同時に縫い付ける製法。 ミシンの通り道を確保する為にベルトループが上部に伸ばされ『バンザイ』の形になることからバンザイループと呼ばれる様になった。
一筆縫いパッチとは、その文字の如くウエストを縫う際の糸をそのまま途切れる事無くパッチをぐるりと縫い付けることから一筆縫いパッチと言われる。 生産工程の機械化が進み、現在では見られなくなった縫製方法。岡山児島の職人だからこそ再現出来る、手間ひまをかけて甦らせたヴィンテージディティールなのです。

 

6.ユニオンスペシャル

当時使われたミシン、ユニオン社の『ユニオンスペシャル』による縫製。
太い番手の糸でもデニム生地を縫い上げることの出来る力強さ。古き良き時代に使われていた当時と同じミシンだからこそ表れる経年変化は格別。 力強いユニオンスペシャルによる裾の縫い上げはパッカリングと呼ばれる穿き込むごとに味のでる、現代のデニムにはない独特の風合いが楽しめます。

ヴィンテージディティール
 
ヴィンテージディティール

7.打ち抜きリベット

耐久性を考えて作られた当時のジーンズ。
補強の観点から使用された銅製のリベット。 タフなボトムが求められた時代。過酷な条件下をクリアする為に、誕生した打ち抜きリベット。
当時は補強のみを目的としていたため、凸の部分とともにデニムの糸が飛び出すほどに打ち込まれていた。荒々しく無骨な印象が味わい深い。 ジーンズのファッション化に応化し、失われた当時の製法。

 

8.極太6番糸使用

当時の職人達が力の加わり方に合わせて、糸の太さを選びより堅牢に長持ちするよう考えられた当時のディティール。
一番力の加わるウエスト、バックヨーク、股下部分。これらの部位には極太の強い6番糸を使い、ミシンの運針(ミシン針を刺す間隔)も大きめで力に強い仕様。 ポケット部には用途に合わせた細めの番手を使用し、当時と同じミシン『ユニオンスペシャル』を使い、運針もそれぞれに合わせた時間と手間をかけて忠実に再現されているヴィンテージディティールです。 バックヨークなどのダブルステッチの間隔も当時のものに合わせた8mmの仕様。

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